2005. 1.12 新規

偽X1オリジナルBIOSと偽IPL


 偽X1には、通常のIPLとは別に、オリジナルのBIOSをFPGAデザイン内部に搭載しています。
 オリジナルのBIOSは、拡張された実行モードで切り替わるようになっていて、通常実行時には、CPUからは見えない構造になっています。
 オリジナルのBIOSには、下記の機能が盛り込まれていて、デバッガモニタとメニュープログラムはスイッチで切り換えて起動します。

1.NoICE DEBUGGER用モニタ
 リモートデバッガを使って、トレース、ブレーク付き実行などが遠隔操作できます。
 RST 00H命令とNMI割り込み(手動ブレーク)をトラップして、自動的にオリジナルのBIOSにスイッチする機能が付いています。
 ROMリソースを全く使用しないので、ICEライクなデバッグが可能です。
 必要なリソースはブレーク時にユーザースタックを2バイト破壊する事だけです。
 現在IPLには対応しておらず、IPL有効時のトレースはできません。

 NoICE DEBUGGERは試用が可能ですが、試用期間後継続使用する場合には購入する必要があります。

2.偽IPLを、IPL用RAMエリアに展開する。
 リセット時にFD0からブートさせるプログラムと、FDソフトの2段起動時に多用される、DISK READルーチン(アドレス=021AH)のみサポートしています。
 起動操作等はBIOS本体で行われるので、起動メニュー機能はありません。
 IPLイメージをシリアル転送することで、実機版の他、任意のIPLプログラムを実行可能です。

3.メニュープログラム
 シリアル経由で、メインRAM/IPL/FDイメージデータのダウンロードが出来ます。
 IPL(含む偽IPL)の起動や、指定アドレスからの実行が出来ます。
 コンフィグレーションROMの空き領域のデータをロードして実行できます。
 ボード上のスイッチや、キーボードからエミュレートされたジョイスティック入力で操作します。
 将来的には、MMC(SDカード)とのFDイメージのロード/セーブを行いたいです。