フロッピーディスクのカビ

フロッピーディスクの磁性体にシミのようなものや、白い物体があるばあい、それは多分カビです。


そのままドライブに突っ込むと、フロッピーだけでなくドライブのヘッドにもダメージを与えてしまいます。
古いフロッピーディスクを再生する場合、事前に手でディスクを回転させて、表、裏とも磁性体にカビがないかどうか確認したほうがよいです。
カビは綿棒などでやさしくこすると取れますが後が残ります。磁性体が完全にやられてる場合は読めませんし、読める場合も弱ってるはずなので、大事なデータは吸い出すか他のFDに移しておいた方がよいです。

カセットテープの吸い出し

テープデータのイメージファイル化は意外と難しく、特にボーレートの高いX1では CZ-8RL1を使わないとうまくいかない事が多いようです。汎用カセットプレーやでうまくいかない主な原因は、2KHz->4KHz変化時のドリフトと再生速度のずれです。

・完全に振り切るオーバーレベルで入力すればドリフトの影響は抑制される
・テープの速度調整は、最初のヘッダ部分の周波数がピッタリ2KHzになるようにすると改善する

実機で読める良好なテープの吸い方

完全に振り切るくらいの大音量で入力し、48KHz以上の高レートでサンプリングします。
速度調整はPCのサウンドエディタで周波数変換をおこなってもよいですが、周波数差だけ調べておいてテープイメージ変換後に周波数をバイナリエディタで弄る方が簡単です。

局所的にレベル低下したり無音になったりして実機でも読めないものは上記の方法やCZ-8RL1では拾えません。
それでも諦めるには早いです。カセットテープは磁性体に直接アナログ記録してあるので驚異的なダイナミックレンジを持っています。一見音が消えていると思われる部分でも、かすかなレベル変化があれば復活する可能性があります。

実機でも読めないようなテープの吸い方

まず、PCへのサンプリングはクリップしないギリギリのレベルで48KHz以上、16bit以上で行います。
次にサウンドエディタで減衰している個所を確認しながらレベルの平滑化を図ります。
尚、フィルタは部分的に掛けると位相がずれて絶対読めなくなるので、必ず1つのファイル全体に掛けます。

・AGC(自動ゲイン)を掛けて局所的にレベル低下部を持ち上げます
・DCレベルのドリフトがある場合は、1KHz FFT ハイパスフィルタを掛けて、もういちどAGCを掛けます

この時点でレベル低下部分に2KHzと4KHzの波が確認できれば復活する可能性があります。

・1KHz〜1.5KHz to 4KHz〜8KHzのバンドパスFFTフィルタを掛ける
・マニュアルゲインを最大にかけて、完全にクリップするレベルにする。

以上が終わったら、テープイメージに変換してエミュで読ませてみます。
テープイメージからのファイル抽出も、エミュで行うよりはPCで処理する方が確立が上がります。
現時点では、そういうツールはないようですが。